私の部屋は物が多い。
1人暮らしを初めて、人を招待したときに「落ち着かない」と言われた回数は多い。
整理が下手というのもあるが、捨てられないタイプで、あと好奇心が旺盛過ぎて色々なジャンルに手を出してしまうことが原因。
あとは環境要因。実家も…
大阪→東京の引っ越しで10袋は捨て、結婚を機に7袋捨て、私の中ではもう捨てるものないんだけれど、今回の家賃下げ引っ越しのために再び断捨離が加速することになった。
きっかけはママ会
ことの発端は、夫の失業や引っ越しの話がまだ持ちあがっていない時に、やって来たママ会がきっかけ。ダイエットも断捨離もきっかけなんてほんのちょっとのことである。やる気になったときがチャンス。
きれいだけど手を加えられない定期借家
結婚当初は、定期借家に住んでいた。お義母さんが見つけてきてくれた物件で、広くて設備もよくて景色もよかった。少し身に余る感じだったが、期間が2年と決まっていたので、波風を立てずそこに決めた。
いつも「あと少しでこの家を出る」「この家の持ち主に迷惑かけないように」そういう感覚で結婚当初から住んでいた。きれいだけれど押しピンひとつ押せない感じで、DIYはおろか、家具を買うのも収納具を買うのもはばかられた。
2年なんてあっという間だ、この家に合わせて物を買ってはいけない。
しかし、定期借家の期限がくると、2年延長してもOK、その次ももう8か月だけなら延長してもOK、でもこれで最後ですよと言われた。「家主の転勤はそろそろ終わりそうなんだな」と私は思った。
今度こそ引っ越しだ、そう構えていた矢先に、なんと次は3年の延長が家主さんとの相談の上決定したという。なんだそれ。
定期借家の場合は、賃貸の更新料(1か月分)というのがないのだが、不動産屋に契約更新料という名目の手数料が発生する。家主さんとの交渉をまとめるだけで1か月分引かれるのだ。当初は「2年」で本当に家主が転勤先から帰って来るイメージを持っていたが、案外長期間人に貸すつもりのマンションだったのかもしれない。家主は8年近くも人に貸したままなんだから。
そうとも知らず、いつも「もうすぐ契約期間が終わる」と思って生活していた。ママ友にマンションのことを聞かれた時にも「もうすぐ引っ越すんですよ」と言っていた。
今回の3年延長可能という情報を受けて、ついにこれはいける。子供が卒業するまで住めるのなら、今のママ友とランチ会してもよいではないか!と私は俄然盛り上がった。
念願のママ会を開催
私は、独身時代から友人は多い方で、男女問わず20代~50代まであちこちに知り合い(飲み友達)がいる。結婚をして、子供を産んでからは行動範囲が狭くなり、会話する人も圧倒的に少なくなり、相当ストレスが溜まっていた。
会話が嫌いな人もいるというが、私は何でもない会話をするのが大好きで、話す人がいない時は、園児に混じって保育園で遊んで帰っていた(迷惑)。
だからママ会を開催できることになり、お迎え時間が同じママや、役員会で一緒だったママを誘っているうちに、私は俄然やる気がでてきた。
少しでも部屋を美しくしたい。物を減らしてスタイリッシュに、なんて調子づいていた。
それで物を減らしたくなったのだ。「これ使わないなら捨てたら?」というアドバイスのいかに不毛なことか。それくらいでは人は動かない。
暗躍妻流、断捨離のやり方
もう既に捨てられるものはママ会きっかけでだいたい捨ててきた。
着なくなった安い服、手に取って残念な下着、つぎはぎして使ってたスポーツ靴下、レースがきれいだけど体にひっついて汗が抜けないスリップ、痛い靴、かわいいけど似合わない帽子、若気の至りの民族衣装の数々(全部置いてたのか)。
だからこれからの断捨離は捨てられないもの、捨てにくいものがメインになる。
1.まずは良いものを譲渡していく
通常、不用品はメルカリで出品するか廃棄する。
しかしこの時ちょうど、適材適所な場所に譲渡する流れがやってきていた。
どいういうことかと言うと、「欲しいと思ってもらえそうな場所に、私がもういらなくなったものをあげる」ということだ。
いただきものの土鍋
最初に譲ったのは、いただきものの土鍋だった。説明書などもあり、結構高価なものだと思うのだが、私たちの3人の家族には大きすぎて、作業効率・熱効率が悪くずっと台所に眠っていたのだ。それがまたとないタイミングで、最近知り合った大家族(というか共同生活のシェアハウス)で大きな鍋を必要としている所に譲ることができた。
フットマッサージ機
その次に、場所を取っていたマッサージ機、こちらを譲渡した。
出産後、すごく足の裏が凝るし外出もほぼままならないストレスで、自分のためにと購入したフットマッサージ機。「こんなもの要らないだろう」と言われるのがくやしくて使わないのにそのままにしてきた。
心も体もくたくたで頼るところも助けもない時に、ひとりでがんばりながら、自分のためにって買ったマッサージ機なんだ。実際は、授乳中にマッサージなんてできなかった。振動があって赤ちゃんは起きてしまうし、ソファーの高さ不足で十分な圧力がかけられなかったのだ。
それでもこれは、しんどいながら考え、自分の小遣いで買った自分なりの意思表示だったのだ。「邪魔だ」と言われてただ捨てるのだけは嫌だったのだ。
どうして今まで考え付かなかったのだろう。今、参加しているチームには体力の要る仕事をしているメンバーも多い。仕事に関わらず、日々練習で身体を酷使しているメンバーばかりだ。何の気なしに「マッサージ要る人!」とLINEするだけで数分で貰い手が現れた。
彼女に使ってもらえるのなら本望。日々、家庭のあれこや練習のあれこれについて話し合っていて気ごころの知れたチームメイトである。
昔の育児中の愚痴なんて言わないが、気持ちが浄化される思いだった。
2.メルカリにて一斉値下げ
メルカリの登録ネームに「断捨離のため値下げします」を追加し、やる気をみせる。登録をしていない人はまず登録から。
長らく据え置きだった価格を一斉に値下げした。ここ1年近く「売れたら売れたでいいわ」程度の意識しかなく配送も面倒だった。
しかし、夫が失業しそうになってから数日は、日々何かしないといたたまれず、それがメルカリ出品を加速させた。断捨離にもなる、そして収益にもなる。
今までストックしていた手芸素材にも手をつける。出産後はライフスタイルが変わり、ほぼミシンに手をつけられずにいた。
ボタンも糸も布もファスナーも売りに出した。こういったマニア受けするものはすぐに書いてがつくだけでなく、フォロアーまで付く。
手芸素材の出品は手間がかかるが手芸本の出品は早い。撮影さえしておけば、バーコードで出品できるのだ。タイトルも間違えない。
裏技というのかな、「子ども」というタイトルの本で大量に出品されているものなど、あえて「子供」にすると打ち間違い検索の人が買ってくれたりする。
売れていくペースだけど、価格が相場範囲だった場合、だいたい6つ出品すると1つくらいは売れる感じだ。そう、残り5つをキープしていかなくてはならないので、結局すぐには物は減らない!
しかし収益にはつながる。
売上げ1万円を超えたあたりから、メルカリで引っ越し代を出そうと思いたつ。そんなことができるのだろうか!
3.夫の会社私物もメルカリ処分
私が、メルカリ出品に躍起になっていて、「これ売れたよ」「あれ売れたよ」などと報告していると、夫も乗ってきた。
会社を辞めることを見据えて、会社で使用していたサングラス、ユニクロシャツなど提供してもらえることに。手間だけどそこは仕方ない。
さらに、昔使っていた登山用ジャージやガスライター、万能ナイフ、高級爪切りなんかも出てきて、夫が良い物持ちだったことが判明する。
私の持ち物が500~1,000円で売れるとすると、夫のは2,000円以上だ。これはやる気がでる!
特に私が注力しているのは、販売文句。
物の背景や販売者の人となりが分かるように、色々工夫して書いている。というか書くのが好きなんだろうね。
\メルカリの簡単A4サイズ配送について解説/
日々こつこつ出品、配送をするということは、簡単に出品できて、簡単に配送できることが大事。通勤の途中に配送手続きをするのだから。
おのずと、コンパクトで「らくらくメルカリ便」「ゆうゆうメルカリ便」のA4サイズで送る物が多くなっていった。
このA4サイズの配送は本当に便利で、知ると「なんだこんなに楽だったんだ」と驚く人も多い。
「らくらくメルカリ便」A4サイズの良いところ
- A4サイズ×厚さは2.5cmまでOK
- 宛名を書く必要がない
- 全国195円で配送できる
- ファミマ、ローソンで手続きできる
チャイナドレス、子供服など、薄手ジャージなど、結構色々なものを工夫してたたんで圧縮すれば大抵このサイズで送れる。もちろん7枚100円の圧縮袋も常に保持している。
近所に人の少ないファミマがあって、そこの機械で手続きするのだが、レジで3分くらいかな、プリントされた紙を貼るだけで手続き完了。相手の名前も自分の名前も書く必要がない。(ただし販売当初かららくらくメルカリ便を選んでおいた場合)
「ゆうゆうメルカリ便」A4サイズの良いところ
- A4サイズ×厚さは3cmまでOK
- 宛名を書く必要がない
- 全国175円で配送できる
- 郵便局で手続きできる
本など少し厚みがあるもの、郵便局が近い人はこちらの方が20円も安いのでお得。配送できるものは「らくらくメルカリ便」とさほど変わらないが、郵便局での手続きが若干違う。
郵便局に備え付けのQRコード読み取り機があり(たいてい待合室の片隅に放置されている)そこにコードをかざして、出てきたシールと配送物を窓口に提出するだけ。
郵便で待っている人の数がいなければ、手続きは2分もかからない。
4.長年使っていない嵩張る物を処分
1~3のステップではどうしても嵩張るものが残ってくる。実は大型のらくらくメルカリ便とか使ったことがないのだ。
困ったのは、対面式にもなるオート4輪ベビーカーやコードのないホットプレート。
良いものなのに捨てるなんてという葛藤があってなかなか処分できずにいた。そんな時に思いついたのがヤフオクとジモティ。
ヤフオクは最近使用頻度は低いけれど、以前は面白いものをたくさん購入した。一般では手に入りそうもない業者の素材や閉店手芸店の品、段ボール1箱とか売っていたし(だから物が増える!)。
下がクローゼットになっていて上に寝るタイプのパイプベッドも、ヤフオクで処分したことがある。近所の若い夫婦が軽トラで取りに来た。
しかしヤフオクは購入に時間がかかるし、最近使ってないのでジモティを利用することに。
大物はジモティでの処分が便利
ジモティーという地域の交流型のサイトがある。こちらでは、「メンバー募集」「アルバイト募集」「譲って・助けて」などいろいろなジャンルを取り扱っていて、その中に「売ります・あげます」のコーナーもある。「売ります・あげます」という物品のやり取りは手渡しが基本。送らないのだ。
だから取引場所の指定などがある。最寄駅や地域名が書いてある。
これは、メルカリ慣れしてる人には驚くシステム。直接人と会ってやりとりするなんて!
しかし、私の場合は違ったことでジモティを使っていたのでよくわかる。そうそう変な人って来ないのだ。
私は、「近所のカフェで会って気楽に話をしましょう」という募集を通年でかけているため、そういったハードルが特に低い。
公共の場所でやり取りするか、取りに来てもらう場合で心配なら、人目がある時間帯や場所(管理人さんの前、大通りに面した場所)などを指定しよう。
粗大ごみでも外には出すのだから、部屋まで来てもらったりするのはやめておこう。
逆に部屋まで取りに来てと言われた場合も気を付けた方がよい。
\ジモティで断捨離するメリット/
- 取りに来てもらえる(配送なし、送料なし)
- その場で現金をもらえる
- 話ができる、地域交流
オート4輪ベビーカー
こちらは実家で処分。
近所の外国人の方が、地元にあれこれ送りたいからといって軽トラで取りに来てくれた。
チップなのか端数を切り上げてくれた。太っ腹!
こちらも冬だったのでフットマフをつけておいた。
コンセントのないホットプレート
こちらは地元で処分。
車で20分ほどの娘さんがお母さんと軽トラで取りにきてくれた。同じ機種を持っているのか尋ねたところ、なんでも機械通で、家に家電のガラクタがたくさんあり、なんでも組み立てて動かせるという。素晴らしい。
大型のものは工作機械?なども分解したりするそうだ。とてもそうは見えない20代の方。人はいろいろであることを再認識し、楽しい気分になった。
5年眠っていたガスコンロ
こちらはさすがに廃棄した。結婚してから5年ほど使ってないし、引っ越し先でも使わないことが確定したから。
コンロを売るには再度きれいに磨かないといけなかったし、その時間と労力を考え廃棄が決定。今のマンションはこれくらいのものなら無料で廃棄できる。
20歳から使っていた籐かご
実家暮らしの時から使っていた籐かごもついに処分。なんだかんだでベランダの物置に使っていたけれど、このタイミングで処分。
馴染みのあるものって本当捨てづらいよね。
すっきりとしたかどうか
たくさん処分した気にはなっていたが、メルカリ用のストックボックスは、衣装箱3ケースに収まらなかった。これが現金になれば○万円!宝の山だ捨てられない。
相変わらず、自身の衣装ケースは6箱ほどあるし、ハンガーかけの服もずらっとクローゼット1列以上はある。
ボタンやファスナーなど売っても、スペースなんてほとんど減らないしね。
しかし、「捨てるぞ」「1円でも稼ぐぞ」と生活してきたので、新たに物が増えることは少なかったかな。
物を大事にすることと、すっきりと生活することはなかなかイコールにはならないけれど。家族の協力が得られる範囲で、楽しくがんばれればよいのかな。
一応これでもシンプルライフをめざしている。
よい家具、収納具、DIYあれば今後もこちらで更新する予定。
最後までありがとう。