ストレスを客観的に数値化して危機管理

ストレスを数値化

コミュニケーションの行き違い

さて、夫が失業してこのサイトを始めてから半月。
失業しそうだ、やはり失業だ、引っ越しだ、扶養だ、保育園だ、物件探しだなんだかんだ言っても順調に進んでいるように見えるが。
ここにきて、子どもの風邪から私、夫に移り、体調の不全に加え、コミュニケーションの行き違いなども生じてきた。

私の方は、仕事や扶養の手続き、断捨離のための出品と配送、サイトの構築・ライティング・PRなどを行ってきた。
また夫の方は、雇用保険、転職活動、残務整理、家事育児の分担など慣れないことを行ってきた。それぞれがんばっているのだが…

経済状況だけでなく、生活スタイルが変わり、それにともなって追加の実務、物件を探して引っ越しを行わなくてはならないのだ。それぞれの要望も不満もあるだろう。ここにきて夫婦仲がギクシャクしてきた。

私なりに会話のすれ違いについては、「交流分析」を勉強するなどして会話を構造化して回避策を学んだりした。私にできることは相手が話しかけてきた私の自我に沿った形で返答していく、または相手の負のストロークに影響されない大人の自己で返答するなどだ。
何をいっているかわからない人もいるかと思うけど「交流分析」についてはまた別の記事で書く予定。

ストレスを数値化する

「あなた機嫌悪いわね」
「そっちこそなんだその言い方は」

という不毛な戦いはしたくない。
それぞれが自分の主観で話すのだ、素直に相手が受け入れるはずがない。喧嘩なんてそんなものだ。

一旦喧嘩から離れて、一体私たちはそれぞれにどれくらいのストレスを抱えているのだろうと考えた。以前学んだことのある、「辛い出来事だけでなく楽しい出来事さえもストレスになる」という言葉を思い出したのだ。確かストレスは数値化できる。
そこで検索をしてたどり着いた資料がこちら。

夏目 誠 出来事のストレス評価 精神経誌(2008)

上記の中に、「勤労者のストレス点数のランキング」という表があったが、全65項目のうち上位28項目しか書かれていなかったので、必死で検索をし、以下を探し当てた。

夏目 誠、村田 弘 ライフイベント表とストレス度測定 特集:ストレスと健康(1993)

これを元に一覧表にしたのが次に記載した表である。男女別の数値も書いておいた。

ストレスの測定方法

勤労者のストレス点数のランキング

順位 ストレッサー 全平均
1 配偶者の死 83 83 82
2 会社の倒産 74 74 74
3 親族の死 73 71 78
4 離婚 72 72 72
5 夫婦の別居 67 67 69
6 会社を変わる 64 64 62
7 自分の病気やケガ 62 61 67
8 多忙による心身の疲労 62 61 67
9 300万円以上の借金 61 60 65
10 仕事上のミス 61 60 65
11 独立・起業 61 61 61
12 単身赴任 60 60 60
13 左遷 60 60 59
14 家族の健康や行動の大きな変化 59 48 63
15 会社の立て直し(リストラ) 59 59 58
16 友人の死 59 58 63
17 会社が吸収合併される 59 59 58
18 収入の減少 58 58 57
19 人事異動 58 58 58
20 労働条件の大きな変化 55 54 56
21 配置転換 54 54 55
22 同僚との人間関係 53 52 57
23 法律的トラブル 52 52 51
24 300万円以下の借金 51 51 55
25 上司とのトラブル 51 51 50
26 抜てきに伴う配置転換 51 51 52
27 息子や娘が家を離れる 50 50 50
28 結婚 50 50 50
29 性的問題・障害 49 48 50
30 夫婦げんか 48 47 52
31 家族が増える 47 46 52
32 睡眠習慣の大きな変化 47 47 50
33 同僚とのトラブル 47 45 54
34 引っ越し 47 46 50
35 住宅ローン 47 46 50
36 子供の受験勉強 46 44 53
37 妊娠 44 43 50
38 顧客との人間関係 44 44 47
39 仕事のペース・活動の減少 44 45 43
40 定年退職 44 44 42
41 部下とのトラブル 43 43 45
42 仕事に打ち込む 43 43 44
43 住宅環境の大きな変化 42 42 45
44 職場の人数が減る 42 42 43
45 社会活動の大きな変化 42 41 43
46 職場のOA化 42 41 45
47 家族メンバーの大きな変化 41 40 44
48 子供が新しい学校へ変わる 41 40 45
49 軽度の法律違反 41 40 43
50 同僚の昇進・昇格 40 41 37
51 技術革新の進歩 40 40 41
52 仕事のペース、活動の増加 40 41 39
53 自分の昇進・昇格 40 40 41
54 妻(夫)が仕事を辞める 40 35 61
55 職場関係者に仕事の予算がつかない 38 38 38
56 自己の習慣の変化 38 37 42
57 個人的成功 38 37 40
58 妻(夫)が仕事をはじめる 38 38 37
59 食習慣の大きな変化 37 36 42
60 レクリエーションの減少 37 37 36
61 職場関係者に仕事の予算がつく 35 35 33
62 長期休暇 35 34 37
63 職場の人数が増える 32 32 32
64 レクリエーションの増加 28 27 30
65 収入の増加 25 25 23

NHKスペシャル「キラーストレス」

上記よりもっと便利なページをNHKサイト内に見つけた。(早く言え!)
さすがNHK。ページのタイトルは聞いた人も多いと思う。その名も「キラーストレス」なかなかキャッチーなネーミング。危機感が伝わる。

NHKスペシャル「キラーストレス」

研究資料というのは専門家同士で検索しやすく、内容がわかりやすいタイトルをつけないといけないので、一般の人には見つけにくいのだ。
しかし「キラーストレス」を見た人ならすぐにこのページを見つけ出すだろう。数値は上記と同じものを使用しているので「勤労者のストレス点数のランキング」であると言える。

NHKサイトに掲載されているのは男女平均の数値からだけど、自動的に合計を出してくれるので便利。
ただ、男女の数値で差が激しい「妻(夫)が仕事を辞める」などは考慮が必要。男性側のストレスが「35」なのに対し、女性側のストレスは「61」で平均「40」となっている。

NHKサイトの方で、「似たような内容の項目がありますが、迷ったときには最も点数が高いものを選んでください。 」という記述があるので助かった。こういった被験者に伝える情報というのもセットでないと正しい数値は測れないので。

ストレスが溜まっているみなさんはぜひ計測してみて欲しい。そしてこのページはコメント欄を付けておくので、現在のステータス(属性)などとともにぜひ共有して欲しい。(ただの私の興味本位です)

設問:私の耐えられるストレスは?

先に紹介したPDFの中に、「私の耐えられるストレスは?」という項目があり勤労者、大学生、主婦の平均値が出されていた。

・勤労者 1630名平均「74」
・大学生短大生 1900名平均「80」
・主婦(パート含む) 424名平均「69」

大学生たちは許容できるストレスが高い。そして主婦は勤労者より少し低いけれど思ったほど差が大きくない。

どれくらストレスがあると危ないのか

NHKサイトにはこのような記載があった。

260点以上:ストレスが多い要注意の段階
300点以上:病気を引き起こす可能性があるほどストレスが溜まっている可能性がある段階

点数は目安です。自分自身がどんなストレスにさらされているか、客観的に見つめることが大切です。

またこの数値のベースとなったであろう資料には次の記載があった。

1年間に体験したストレス点数の合計点数

勤労者を対象にした、ストレスドッグ受検者の過去1年のストレスの合計点だ。

これは、別のストレスドッグ診断で「健常者」であるとか「ストレス関連疾患」(ノイローゼ、軽度うつなど)、「適応障害」(職場不適応)と診断された方それぞれの合計も記載されていた。
どれくらいの数値がどれくらい危険かという目安になる。

・健常者 219点
・半健康状態 260点
・ストレス関連疾患 309点
・適応障害 349点

暗躍妻と夫のここ数か月のストレス

さて、このページの最大のテーマ。夫婦のコミュニケーションの行き違いやギクシャクした夫婦仲は、ストレスが原因なのではということで始まった今回のストレスの数値化。
表に基づいて、男女別の数値にて合計した結果を掲載!

暗躍妻(私)…合計270点
暗躍妻の夫…合計449点

非常にヤバいと思われる。まだ数か月なのに夫はもう449点!
この点数をキープしたまま1年が過ぎるということは、かなり心身に負担をきたす。

私は夫との喧嘩がなければ-50点、夫は体調が戻り喧嘩さえしなければ-100点だ。
引っ越しは1か月先。それにともなった実務はこれからではあるが、喧嘩している場合ではないな。心してかかりたい。

「スバル群馬製作所社員が過労自殺」1/24(木) 15:13配信
のニュースを見て、こちらの配信を早めた。

みなさんも、それぞれに気を付けて。無理をしないように。